うさぎ式読書日記250119

鍋におでんが作られた台所

昨日は毎月やっている現代詩同人の例会に行った。
上間陽子の「海をあげる」を貸すつもりだったTさんが体調不良で帰ってしまって、逆にTさんがことづけていった橋本治の「月食」の単行本をもらった。なんでまた、よりによってこんな珍しい本を持っているんだろうと思ったりした。
合評用の作品を出すために前日から取り掛かったけれど全く実を結ばなかったので、一旦全部やめて、なんとかならないかと当日の朝早くから書き始めた詩を、職場から例会の会場に向かうまでの間や、会場の最寄駅のセブンイレブンの中でもプリントアウトしてはずっと推敲して、なんとか提出する。
手厳しい意見もあったけれど、面白いと言ってくれる人も多かったのでよかった。
かなしくて仕方のない時にはそういった気持ちのものを書きたいと思うのだけど、詩でそういうことをすると決まって陳腐になってしまうので、なんかうまくいかない。
じゃあこの日記はなんなんだという感じもするけど、これは別にいいんですよ。自分のために書いている日記を他の人が見ることもある、ということだと思っているので。
二次会でインド料理店に行き、ナンでカレーを食べながら、XもFacebook系ももう終わりだという話をしたり。

今日は昼前に起きてご飯を炊き、豚肉と大根を炒めてすき焼きのたれで味付けした簡易的な豚丼を食べて、友人と少し電話をしながらシャツにアイロンがけをして、そのあとまた寝る。
夕方頃に起きて、近所のスーパーに行き、思いつきでおでんの具を買い込む。
帰ってきてから冷蔵庫の余り物でチャーハンを作って、それを食べながらゆで卵を作ったり練りものの油抜きをしたりとおでんの準備を始める。大根の下ゆでは面倒だったのでやらなかったけど、今思えばゆで卵の湯に一緒に入れてもよかったのかもとか思う。

主人を見上げて鳴く飼い猫

冷蔵庫から無添加だしパックを取り出すとすぐに猫がかけ寄ってきて、こちらを見てニャー! ニャー! とすごく鳴いてくる。だしを取っているとさらに部屋の中が鰹や煮干しの匂いで満たされるので、流しの上にまで登ってきた。すぐに捕まえて下ろしたけど、いつもなんとなく申し訳ない気持ちになる。
おでんを煮ながらスマホでとても嫌なニュースを見る。詐欺師に煽られた人達によってまた人が1人亡くなってしまった。それでも自死した人間が間違っていると言い続けるとか、人間としてなにかが間違っているとしか思えなくて暗い気持ちになる。

そのあと思いつきで自分のSpotifyでかなしい時に聞くためのプレイリストを作り始める。
静かな曲調だとか、悲しい内容だとか、そういったことではないんだよなって思いつつ、聴きながら1曲ずつ追加していく。
それから読書メーターで読んだ漫画を登録した。
鳥野しのの「egg」の感想を登録しようとしたら、「読んでみたらジェンダーの物語だったので但し書きをしてほしかった」という感想を見てしまう。
なんでこの人は勝手に上の方から見当違いなカテゴライズしてくんの? なんでマジョリティ様が不快にならないような配慮をわざわざしなくちゃいけないわけ? とか色々思ってイラッとしてしまい、ついレビューに嫌味なことを書き足してしまう。

あとは、去年の11月くらいから本当に少しずつだけ読むことにしている「A子さんの恋人」を読んだりする。
「A子さん」はついに6巻まで来て、A君が日本にやってきた。
初めてこの漫画を読んだ時に、まさかこれが自分の現実と重なり合うような漫画になるだなんて思ってもみなかった。人生ってわからないものだなって思う。
最大の謎でもある作中作「部屋の少女」のことも、今ではわかるような気がするけども、何度読んでもA太郎の気持ちになって読むことしかできないなって思う。

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